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当然のこととして省略される説明は当然じゃない人にとっての非常識である

専門書を読んでいてたちが悪いのが前提が共有されてないにも関わらずさも知ってることが当たり前日のように書かれていて、その知識がないと底から先の話が全くわからなくなることである。これは特に入門や基礎などと銘打っている書籍にみられがちな傾向だと思う(難解な書籍は難解であることを自覚しているので大抵そういう箇所に注書きなどで説明が入っている)。


つまり芥川也寸志の音楽の基礎はやはり入門書ではなかった
全体的にはわかりやすく読みやすく書いてあるのだが、知っている事前提の説明が所々あり、理由が説明されている場合もあればされていない場合もあるのですこしばかり苦しめられる。
例えば和声の項目で

ドミナントセブンス(第二転回)からトニックに解決する場合、シはドへ、ファはミへ進行するため、主和音のトニックは、第五音ソを省略しなければならない。

(この説明はCメジャーコードの場合である)


と書いてあるが、なぜ省略しなければいけないのかが理解できない…さも当然のごとく書かれていても説明がないと自分には理解できないのが辛い。

本書籍の内容に理解できない箇所がある場合はこういう書籍を読むことをおすすめするみたいなレコメンドをしてくれればこちらも「すいませんでした私は知識が足りなかったので修行してきます」とできるのだが、分からないままで何も助けがないとそこで立ち尽くしてしまう。ジエンドである。
入門書や基礎の書籍は何からみて基礎なのかというコンテキストが非常に曖昧で人によっては全然基礎ではないのでそのコンテキストを帯やまえがきで共有しろ!

ちなみにここまで書いておいて芥川也寸志の音楽の基礎は普通に良書で、楽典に挫折した自分としてはかなり読みやすくできてると思った。

音楽の基礎 (岩波新書)

音楽の基礎 (岩波新書)