まだテキストSNSで消耗してるの?あるいはメタバースの先にあるもの

「まだTwitterやってるの?野蛮だね」みたいな世界はあと何年で訪れるのか。

テキストSNSの居心地の悪さは年々増しており、言わずもがなTwitterの拡散性の高さはそれを助長している。
オンラインゲームは今やSNSとしての機能を担い、TikTokInstagramのようなパリピが使うSNSと対をなす存在になっている。
PUBGや荒野行動、Fortniteのようはシューティングゲームをはじめ、VRChatなどのコミュニケーション主体のゲームまで様々で、ゲーム内やDiscordを利用してのボイスチャット(VC)を通してコミュニケーションを取るというのは多くの若者の間で行われている。

SNS疲れという言葉はSNSが登場した頃から存在し、現在もコロナ禍が拍車となりTwitter疲れなどが散見されるようになった。
Twitterの拡散性の高さは年々高まっており、その機能は得てして負の方向に働きやすいという傾向がある。
そもそも人間の感情は怒りをエネルギーとして動きやすいという特徴があり、SNSの拡散性の高さとシナジーが高い。
またテキストは検索性が高いため初動から拡散までの一連の流れが起きやすい構造にある。
自分にとってどうでも良いような炎上が日々TLに流れては消え流れては消え…我々はこんなものを見るためにSNSをやっているのか、いやいない。

もっとも今の若者はテキストSNSなんてやっておらず、すでにその先にいる。
オタクはFortniteやApex LegendsなどのバーチャルSNSパリピTikTokInstagramなどの動画、画像を主体としたリアルSNSで活動している。
それぞれテキストを主体にしておらず拡散機能も無いため、コミュニティが村社会的に閉じており他者の炎上を目視しづらい。
そもそもRTなんていう品性の欠片もない機能が公式に提供されているTwitterが異常なだけで、野蛮なのである。
TwitterだけでなくFacebookなども内輪向けに投稿された内容がスクショで出回り炎上するなど、蛮行が横行している。
テキストSNSと共に育った我々にとって、それらを利用することに何ら違和感はないが実はすでにオワコンだった。
テキストメディアはSNSに向いていなかったのである。

ということでテキストSNSは野蛮だという事が周知の事実になったところで、自分にはFortniteもTikTokも向いてないという人はいると思う。
そこで注目なのがVRChatを代表としたVRSNSである。これらはゲームをする必要もなく、自分の容姿を晒す必要もない。コミュニケーションも音声が主体で、居酒屋の隣の会話が聞こえてくるような事はあるが、拡散性は低い。
VRSNSは未来のSNSというだけでなく、その先にメタバースを見込んでおり、将来的には電脳コイルサマーウォーズのOZの世界を目指している。
SNSという機能だけでなく、経済圏含め様々なことがVR上でやり取りされるという訳だ。つまり現実と対をなすもう一つの世界がVR上に出来る。
VRの世界でコミュニケーションをし、Bitcoinで買い物をし、バーチャル役所でハンコを押す、そんな世の中が数十年で来るだろう。
その先駆けとなるVRSNSに我々は早く進まなくてはいけない。
オタクはバーチャルSNSパリピはリアルSNSで棲み分けるという寸法だ。

テキスト主体のSNSはやがて廃れ、昔のようにアングラなポジションに戻るだろう。
あれは毒だ、人間にとっては猛毒だったのだ。